九州のご当地うどんを食べ比べるなら、まずは福岡のやわらかいうどん、長崎・五島の細いうどん、大分の豊後うどん、宮崎・鹿児島のだしを味わううどんを比べると、地域ごとの違いをつかみやすくなります。
食べ比べでは、麺の太さや硬さだけでなく、だし、つゆの甘さ、具材、食べ方にも注目しましょう。店によって特徴は変わるため、以下は各地域の代表的な傾向として見るのがおすすめです。
九州のご当地うどんは、まずこの種類を比べる
| 地域・種類 | 主な特徴 | 食べ比べで注目する点 |
|---|---|---|
| 福岡・博多うどん | やわらかく、だしを含みやすい麺 | 麺のやわらかさ、あっさりしたつゆ、ごぼう天 |
| 福岡・北九州のうどん | やわらかな麺と、具だくさんの一杯が多い | かしわ肉、ぼた餅など独自の組み合わせ |
| 長崎・五島うどん | 細めで、つるりとした食感 | あごだし、地獄炊き、麺の弾力 |
| 大分・豊後うどん | 小麦の風味や、なめらかな食感を楽しむタイプ | 麺の厚み、だし、地元の具材 |
| 宮崎うどん | やわらかな麺と、いりこ系のだしが特徴 | つゆの香り、麺の太さ、肉うどんの味 |
| 鹿児島うどん | やわらかな麺と、甘めのつゆが特徴 | 甘さのあるだし、さつま揚げや肉の具 |
「九州のうどん」と一括りにしても、麺がやわらかい地域、細くてつるりとした麺の地域、だしやつゆの甘さに特徴がある地域など、比べるポイントが異なります。
福岡のうどんは、やわらかい麺と具材を比べる
福岡のうどんは、コシの強さよりもやわらかく、だしを含んだ麺を味わうタイプが代表的です。福岡では、麺を注文後にゆでるだけでなく、あらかじめゆでておく店もあります。
つゆは比較的あっさりしていることが多く、昆布やいりこなどのだしの香りを感じやすい傾向があります。ただし、味付けやだしの材料は店によって異なります。
博多うどんで比べたい具材
- ごぼう天うどん:ごぼうの香りと衣の食感を楽しめる定番
- 丸天うどん:魚のすり身を揚げた丸天がのる一杯
- 肉うどん:甘辛く煮た肉とつゆの組み合わせ
- かしわうどん:鶏肉のうま味を味わうタイプ
福岡で食べ比べるなら、同じ店で具材だけを変えるより、博多うどんの店と北九州方面のうどんを一杯ずつ選ぶと、麺や具材の違いを感じやすくなります。
長崎・五島うどんは、細い麺と「あごだし」を味わう
五島うどんは、九州の中でも比較的細く、つるりとした麺が特徴です。椿油を使って麺を延ばす製法が知られており、なめらかな口当たりを楽しめます。
だしには、長崎で「あご」と呼ばれる飛魚を使うことがあります。魚の風味があるつゆを味わいたい人は、五島うどんを食べ比べに加えると、福岡のうどんとの違いを感じやすいでしょう。
五島うどんの代表的な食べ方
五島うどんでは、鍋で麺をゆでたまま、あごだしのつゆや薬味につけて食べる「地獄炊き」が知られています。温かいかけうどんとは、麺の食感やつゆとの合わせ方が変わります。
食べ比べでは、福岡のかけうどんと五島うどんの地獄炊きを比べると、「やわらかさ」と「つるりとした弾力」の違いを確認しやすくなります。
大分の豊後うどんは、麺の食感と小麦の風味を見る
大分のうどんを試すなら、豊後うどんを候補にできます。豊後うどんは、なめらかな麺や小麦の風味を楽しむご当地うどんとして知られています。
大分では、地域や店によって麺の太さ、硬さ、だし、具材が異なります。そのため、名前だけで味を決めつけず、店のメニューで「温かいかけ」「冷たいぶっかけ」「肉うどん」などの違いも確認しましょう。
五島うどんのような細麺と比べる場合は、麺の厚みや口当たりに注目すると違いが分かります。つゆの濃さだけでなく、麺をかんだときの弾力も確認してみてください。
宮崎のうどんは、やわらかな麺とだしの香りを比べる
宮崎のうどんは、やわらかな麺と、いりこなどを使っただしの香りを楽しむタイプが代表的です。強いコシを求めるより、だしと麺を一緒に味わいたい人に向いています。
肉うどんや天ぷらうどんなど、具材をのせた温かいうどんが選ばれることもあります。店によっては、ゆずこしょうなどの薬味を加えて味の変化を楽しめます。
福岡のうどんと宮崎のうどんを比べるときは、どちらも麺がやわらかい場合があるため、麺だけでなくだしの香り、つゆの味付け、薬味を比べるとよいでしょう。
鹿児島のうどんは、甘めのつゆと具材に注目する
鹿児島のうどんは、やわらかな麺と、甘さを感じるつゆが特徴の一つです。鹿児島のしょうゆやだしの味付けは店によって異なるため、甘さの強さは一律ではありません。
さつま揚げ、肉、海産物などを使った具材を選べる店もあります。麺の食感だけでなく、つゆの甘さと具材のうま味がどのように合っているかを確認してください。
宮崎と鹿児島を続けて食べる場合は、だしの香りよりも、つゆの甘さや具材の味付けに違いがないかを比べると、地域差を見つけやすくなります。
九州のうどんを食べ比べる順番
一日に複数杯食べるなら、細くて比較的食べやすい五島うどんから始め、味の変化が分かりやすい順番にするとよいでしょう。
- 五島うどんで、細くつるりとした麺を味わう
- 豊後うどんで、麺の厚みや小麦の風味を比べる
- 博多うどんで、やわらかな麺とだしを確認する
- 宮崎うどんで、いりこ系のだしや薬味を比べる
- 鹿児島うどんで、甘めのつゆと具材を味わう
ただし、1日に食べる量が多くなりすぎる場合は、無理にすべてを回る必要はありません。麺の違いを優先するなら五島・博多・豊後、つゆや具材の違いを優先するなら博多・宮崎・鹿児島の組み合わせが向いています。
目的別に選ぶ、九州うどんの食べ比べ方
| 比べたいこと | 向いている組み合わせ | 見るポイント |
|---|---|---|
| 麺の硬さ・食感 | 博多、五島、豊後 | やわらかさ、細さ、弾力、なめらかさ |
| だしの違い | 博多、五島、宮崎 | 昆布・いりこ・飛魚などの香り |
| つゆの甘さ | 宮崎、鹿児島、福岡 | 甘さ、しょうゆの濃さ、後味 |
| 具材の違い | 福岡、宮崎、鹿児島 | ごぼう天、肉、丸天、さつま揚げなど |
| 食べ方の違い | 博多、五島 | かけうどんと地獄炊きの違い |
食べ比べで失敗しないための注意点
同じ地域のうどんでも、店によって麺のゆで加減、だし、つゆの濃さ、具材が変わります。「福岡だから必ずやわらかい」「鹿児島だから必ず甘い」と決めつけず、店ごとの特徴として味わいましょう。
また、名物の具材を追加すると、麺やだしの違いが分かりにくくなることがあります。最初の一杯は具材が少ないメニューを選び、二杯目以降にごぼう天や肉などの名物具材を試す方法もあります。
食べ比べの記録を残すなら、次の5項目を同じ順番で確認すると比較しやすくなります。
- 麺の太さ
- 麺の硬さ・弾力
- だしの香り
- つゆの甘さ・濃さ
- 具材と薬味の特徴
九州のご当地うどんを初めて食べ比べるなら、博多うどん・五島うどん・豊後うどんの3種類から始めると、麺の違いを比べやすくなります。さらに、つゆの味付けまで比べたい場合は、宮崎うどんと鹿児島うどんを加えると、九州内の幅広い傾向を楽しめます。







